Blender基本操作(選択)

Blenderのオブジェクト、メッシュ選択の解説
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選択機能

選択は3D編集に不可欠な基本動作で、Blenderには様々な選択方法が用意されています。

 

Blenderのループ選択1Blenderのループ選択2

 

使用バージョン
Blender2.49b~2.66a、2.80

 

 

基本的な選択

3D Viewヘッダー→Selectで選択に関するメニューを開きます。
モードによって選択できる対象が異なります。

 

Object Mode時の選択
オブジェクトそのものが選択の対象となります。
Edit Mode時の選択
メッシュオブジェクトの場合、構成するメッシュが個別に選択の対象になり、クリックされた箇所の近くにある頂点などを選択します。

 

デフォルトでの動作です。右クリック選択の場合はクリックボタンが逆になります。

 

左クリック
個別に選択
Shift+左クリック
連続で選択
A
全選択(2.8系以前は全選択、選択解除)
Alt+A
全選択解除
Ctrl+I
選択反転

Edit Mode時の選択モード

3D Viewヘッダーから(2.7系以前ではCtrl+Tabのメニューも可)何を選択するか指定します。
Shiftキーを押しながら複数選択可能です。
Blender2.8以降の選択モードボタン

 

2.5系以降、2.4系
Ctrl+Tabのメニューからも選択でき、Shiftキーを押しながら複数選択可能です。

 

頂点、辺、面、隠線処理(Wireframe、BoundingBox時は選択不可)
Blender2.6の選択モードボタン Blender2.4の選択モードボタン

 

隠線処理

奥にある頂点や面を表示しないようにすると、手前側の要素を選択するのが容易になります。

 

2.8系以降
隠線処理の有無はヘッダー右のシェーディング表示からShow X-RayWireframeSolidを切り替えるか、Viewport Overlays→ShadingHidden Wire

Blender2.8以降の表示モードボタン

選択ツール

2.8系以降ではWキーを押す度に以下の選択ツールが切り替わります。画面下にあるステータスバーで現在の選択ツールを確認できます。
Shiftキーを押さなくても連続選択になります。

 

Box Select(B
矩形範囲選択

十字のラインが出現し、クリックした箇所から斜めにドラッグして範囲を指定すると、その範囲内にある頂点などを選択します。

Circle Select(C、2.4系ではBを2回押す、または長押し)
サークル選択

円形の選択ツールになり、なぞった場所にある頂点などを選択できます。
大きさは+-キー(またはマウスホイール)で設定し、左クリックで決定、中ボタンで選択解除、右クリックで終了します。

Lasso Select
投げ縄選択

Ctrl+ドラッグすると範囲内の頂点などを選択できます。

その他選択機能

ヘッダー→Selectまたはショートカットキーで様々な選択機能を実行できます。
以下は2.8系をベースにした並び順です。

 

Select Random
頂点をランダムに選択
Checker Deselect
選択中の要素をn番目ごとに選択解除

選択中の面Checker Deselect実行

Select Sharp Edges
辺の角度に応じて選択
Select Similar(Shift+G
類似選択メニュー

オブジェクトモードでは同じ親を持つ子オブジェクト、エディットモードでは頂点グループなどを選択します。
Blenderの類似選択

Select All by Trait
該当要素を選択メニュー
Non Manifold
非多様体を選択
Loose Geometry
分離している形状をモードに応じて選択
Interior Faces
全ての辺に3つ以上の面がある面を選択
Faces by Sides
頂点数やタイプを指定して選択
Ungrouped Verts
グループに無い頂点を選択(頂点グループ存在時のみ)
Select More/Less
モア選択、レス選択

全選択状態、何も選択していない状態では動作しません。

 

More(Ctrl+テンキー+
選択範囲拡大

選択頂点モア選択1回目モア選択2回目

Less(Ctrl+テンキー-
選択範囲縮小
Next Active(Shift+Ctrl+テンキー+
選択順序を利用し、次の部位を選択。例として1つの面を選択し、次にいくつかの面を跨いで1つの面を選択した場合同じ数の面を跨いだ場所の面が選択される

選択中の面Next Active実行

Previous Active(Shift+Ctrl+テンキー-
選択順序を利用し、前の部位を選択。Next Activeと逆の動作になる
Select Loops
ループ選択メニュー

Selectメニューから実行した場合はパネルが表示され、loopsとringsの切り替えが可能です。

 

Edge loops(Alt+クリック
選択した辺と繋がる辺や面を選択。もう一度同じ位置をクリックすると、違うライン上にある頂点を選択

ループ選択1ループ選択2

Edge rings(Ctrl+Alt+クリック
選択した辺と平行になっている辺や面を選択

Edge rings

Select Loop Inner-Region
選択範囲のループ内にある面を選択。実行後、Select Biggerで選択メソッド切り替え可能

最初の選択Select Loop Inner-Region実行

Select Boundary Loop
選択範囲の外側にある辺を選択。実行後、面モードから辺モードに切り替わる

最初の選択Select Select Boundary Loop実行

Select Linked
リンク選択メニュー

Lキー→Select Linkedを実行し、マウスカーソルが乗った部分と繋がるメッシュを選択できます。
実行後、区切りに使用する要素を変更できます。Shift+Lキーで選択を解除します。
Select Linkedパネル

Linked(Ctrl+L
選択要素に接続された全ての要素を選択

実行名は「Select Linked All」です。
Select Linkedとの違いは実行前に選択部分が必要、実行後のパネルにDeselectが無い事です。

Shortest Path
選択した2つの要素間を最短で繋ぐ経路上にある要素を選択
Linked Flat Faces
面の角度に応じて選択
Side of Active(頂点選択モードのみ)
選択中の頂点を基準にして、単一軸のメッシュの頂点を全て選択
Mirror Selection(Shift+Ctrl+M
選択中の頂点の反対側にある頂点を選択
実行後、判定に使用する軸を設定できます。

 

(2.65以降)面の最短距離選択

面選択モードでCtrl+クリックで現在選択されている面からマウスカーソルが乗っている面までの最短距離になる面を選択します。
実行後、表示されるパネルから計算方法を切り替えできます。
Pick Shortest Path

 

2.6-2.7系
Wキーでスペシャルメニューを表示して呼び出せます。

Select Vertex Pathを選択すると更に距離の計算メソッド選択メニュー(3D ViewTool ShelfTSelect Vertex Path)が表示されます。

 

2.4系
Edge Length
頂点間の辺の長さが最短距離

2つの頂点を選択 Edge Length

Topological
頂点間をメッシュ構造を考慮した形状で選択

2つの頂点を選択 Topological

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