被写体より近い場所や遠い場所をぼかす表現を実現します。
焦点を中心に遠景をぼかすにはカメラを選択してPropertiesヘッダー→Object Dataで設定を行います。
Displayパネル→Limitsを有効にして、焦点の設定ができるようにします。
Depth of Fieldパネル→Distance(2.4系ではDof Dist)で手動で焦点となる位置を設定するか、指定したオブジェクトの位置を焦点にします。
Distanceの値を調整して、3D View上の黄色い十字(焦点)の位置を設定します。
レンダリング後、ノードエディターのコンポジットノードでぼかしをレンダリング画像に適用します。
カメラのDepth of Fieldパネル設定のみでレンダリング画像に反映可能です(ノード使用でも可能)。
Defocusノード→Use Z-Bufferを有効にします。
No Zbufferは無効にします。
Previewも無効にしますが、重い場合は有効にしてSamplesの値を調整します。
fStopでぼかしの大きさ、BThresholdでオブジェクトの境目のぼかししきい値を調整します。
カメラの焦点調整は行わず、ノード側で全てを調整します。
各ノードを接続します。
最後にBlurノードからCompositeノードに繋ぎます。
ColorRampノードのImageをViewerノードに繋いでおくとぼかし範囲をプレビューしながら調整できます。
ColorRampノードのカラーバンドはデフォルトで黒、白ですが、手前と遠くを同時にぼかしたい場合はもう1つポジションを追加して白-黒-白となるように並べます。
Map ValueノードのOffsとSizeの数値調整が重要で、どの数値が適切かはシーンによって異なります。
Viewerノードを見ながら数値を大きく変えてみて、プレビューが真っ黒、真っ白になる境目となる数値を探す事から始め、境目が見つかったら少しずつ数値を調整していきます。
黒いほど焦点の合っている部分、白いほどぼかしが掛かる部分になります。
ぼかし範囲がうまく調整できたら、Blurノードでぼかしの大きさを調整して完成です。
Blurノードの代わりにMixノードなどを繋いで他の色をブレンドすれば遠景を霞ませる事もできます。
ファンタジーな背景のモデリング作品を作れるようになる講座で、教材動画にはBlender初心者向けチャプターもあるので基本から学べます。
詳細は以下のサイトの「デジタルイラスト」カテゴリー内にあります。
【定額でオンラインレッスンが見放題】CLASS101+